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青野賢一『迷宮行き』

8月29日は種村季弘の十三回忌だった。命日にはtwitterで言及する人も少なくなかったが、その中に青野賢一氏がいた。かつて種村のスーツについて書いたことがあるとのことで、読んでみたいとツイートしたら、ありがたいことにご本人から返信があり掲載書を教…

諏訪哲史講演「偏愛蔵書室、文学の舶来幻術師-日影丈吉」@町田市民文学館ことばらんど

12月20日まで町田市民文学館ことばらんどで開催中の「没後25年 日影丈吉と雑誌宝石の作家たち」展の関連イベントとして11月15日に諏訪哲史の講演会が開催された。諏訪は國學院大學で種村の教え子であり、第137回芥川賞を受賞したデビュー作『アサッテの人』…

没後25年日影丈吉と雑誌宝石の作家たち@町田市民文学館 ことばらんど

10月17日から12月20日まで町田市民文学館 ことばらんどで「没後25年日影丈吉と雑誌宝石の作家たち」展が開催される。種村は『日影丈吉選集』全五巻(1994-95年、河出書房新社)の編集・解説を担当したほか、『日影丈吉全集』(2002-2005年、国書刊行会)でも…

ウラヌス星風『西洋占星学研究集成 神秘への扉 タローカード入門』(虹星人叢書)

http://www008.upp.so-net.ne.jp/siki/tarot.htm「奇想天外」1974年7月号から10月号にかけて、種村とウラヌス星風のあいだで繰り広げられた「タロット×タロー論争」を、種村の応答を含めてすべて収録している。たいへん貴重な資料であり、労作だ。解題も行き…

『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘単行本未収録論集』(幻戯書房)

四六上製704頁 本体8500円 ISBN978-4-86488 -052-7 C0095編集協力:齋藤靖朗装幀:緒方修一挿画:山本もえ美「植物教会の授業」二〇一四[帯表]あたかも美しい無権力状態(アナーキー)の螺旋文学、美術、吸血鬼、怪物、悪魔、錬金術、エロティシズム、マニ…

『迷信博覧会』kindle版・kobo版

amazonで『迷信博覧会』のkindle版が配信されました。楽天のkoboでも配信されています。http://rakuten.kobobooks.com/ebook/迷信博覧会/book-x3Lx1sU_C0OmFRD3JVA-GA/page1.html 迷信博覧会 (ちくま文庫) 作者: 種村季弘 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日:…

グスタフ・ルネ・ホッケ『マグナ・グラエキア ギリシア的南部イタリア遍歴』(平凡社ライブラリー)

マグナ・グラエキア: ギリシア的南部イタリア遍歴 (平凡社ライブラリー) 作者: グスタフ・ルネホッケ,Gustav Ren´e Hocke,種村季弘 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2013/07/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 1996年に平凡社より刊行…

池澤夏樹『最も長い河に関する省察』帯文

ネットで発見。http://shoshiyamada.jp/cgi-bin/bookinfo.cgi?id=198201045&ids=4817&sort_op=2&sold_op=3&search_auth=%BC%EF%C2%BC%B5%A8%B9%B0&series=0&t_str=%BC%EF%C2%BC%B5%A8%B9%B0%BD%F1%C0%D2%A5%EA%A5%B9%A5%C8 最も長い河に関する省察―詩集 (198…

『宮川淳著作集』内容見本

「宮川淳著作集 刊行によせて――編集委員より」収録。 その出発点においてテロリストのような潔癖さでのっけから絵画における様式概念を暗殺してしまった宮川淳は、にも拘らず、暗殺の凶器を言語をもってしたために、以後、美術批評、美術史研究、文学論、イ…

『新版・イメージの博物誌 錬金術 精神変容の秘術』(平凡社)

『イメージの博物誌 6 錬金術 精神変容の秘術』(平凡社、1978年)の新装版が刊行された。A4カバーなしからA5カバー付きになった。収録図版に変更はないようだが、印刷ははるかに鮮明になっている。ざっと見たところでは改訳はされていないが、訳者表記が種…

アントニオ・ロペス展

現在、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで「現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展」が開催されている。種村は1977年に取材でドイツのヴォルプスヴェーデを訪れた際、ハンブルクのブロックシュテット画廊でアントニオ・ロペスの作品を見た。…

種村季弘翻訳書誌・追加訂正

『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)に掲載されている「種村季弘翻訳書誌」に、追加すべき項目と誤りが見つかりました。お侘びして訂正いたします。今後さらに訂正箇所が見つかった場合はこのエントリに追記し、新しいエントリで告知…

朝吹真理子「『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』書評」

8月12日の読売新聞書評欄に朝吹真理子による『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)の書評が掲載された。見出しは「条理の底が抜けた世界」。ウェブでも読める。http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20120817-OYT8T00997.htm 物語を装…

松田哲夫「松田哲夫の愉快痛快人名録 ニッポン元気印時代」第12回 種村季弘さん(「週刊ポスト」2012年7月20・27日号)

東京都立大学の学生新聞への寄稿を依頼しに行って断られた初対面のエピソードから、没後刊行されたエッセイ集『雨の日はソファで散歩』まで、編集者からみた種村先生の横顔が描かれている。 種村さんとの電話は、「時によると一時間を優に越え、二時間に迫る…

三上延インタビュー

シリーズ累計200万部突破「ビブリア古書堂の事件手帖」 三上延インタビュー | ダ・ヴィンチ電子ナビ無人島に持っていくならという質問にさいとうたかを『サバイバル』、ジャン・ジュネ『恋する虜』とともに『食物漫遊記』を挙げている。 実用書にもなりそう…

『東海道寄り道紀行』(河出書房新社)

東海道寄り道紀行 作者: 種村季弘 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2012/07/21 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (5件) を見る 「ラパン」(ゼンリン)に連載されたものを中心にまとめられた単行本未収録の紀行エッセ…

表象文化論のアトラス@MARUZEN &ジュンク堂書店渋谷店

『ヴァールブルク著作集 別巻1 ムネモシュネ・アトラス』(ありな書房)の刊行を記念してフェア「表象文化論のアトラス」が7月31日まで開催中。http://before-and-afterimages.jp/news2009/2012/06/623-731.html田中純、大橋完太郎、鯖江秀樹、小澤京子各氏…

「知」の落ちこぼれーー山口昌男山脈

無用亭(山口昌男)編『山口昌男山脈 古稀記念文集』(私家版 限定500部)に収録。存在は知っていたが、古書検索してもまったく出てこなかった。ようやくオークションで入手。内田魯庵と山口昌男を重ね合わせた人物スケッチ。 とすれば、この本の中で、そし…

(近刊)『東海道寄り道紀行』(河出書房新社)

「ラパン」の連載を中心にしたものとのこと。 ドイツ文学者、評論家にして温泉マニアの貴重な単行本未収録紀行文集。東海道周辺から、奥飛騨、山陽方面まで。お湯、鉄道、民俗の旅。http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309021218/

吸血鬼幻想(対談)

萩尾望都『コトバのあなた マンガのわたし 萩尾望都 対談集 1980年代編』(河出書房新社)に対談「吸血鬼幻想」が収録された(未入手)。初出は「ユリイカ」1980年1月号。『異界幻想 種村季弘対談集』(青土社)にも収録されている。 コトバのあなた マンガ…

電子書籍で読める種村季弘

いまのところ『食物漫遊記』『迷信博覧会』の二冊。『迷信博覧会』はWindows PCでのみ読めるようだ。 『食物漫遊記』 電子文庫パブリ honto 『迷信博覧会』 電子文庫パブリ honto

諏訪哲史「『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』書評」

4月13日に書いた情報について、図書館で調べてきた。4月8日の新潟日報、福井新聞、神戸新聞、山陰中央新聞、愛媛新聞、4月22日の山形新聞に『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)の書評が掲載されている(ほかにもあるかもしれない)。…

門上武司「偏愛的交遊録 9 種村季弘さん 万巻の書物と現場と」

2012年1月26日産経新聞大阪版に掲載。いまのところウェブ上でも読める。http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120126/wlf12012614540011-n1.htm伊丹十三が『食物漫遊記』を映画にしたいといっていたというエピソードが興味深い。「文藝春秋」1983年…

解けるなぞなぞ 解けないなぞなぞ

大修館書店月刊『言語』編集部編『『言語』セレクション 第3巻』(大修館書店)に「解けるなぞなぞ 解けないなぞなぞ」が収録されたようだ(現物未確認)。初出は「言語」1984年10月号。 『言語』セレクション〈第3巻〉 作者: 大修館書店月刊『言語』編集部 …

松山俊太郎「巨友の一面(追悼、石堂淑朗)」(「映画芸術」438号 2012年 冬)

石堂淑朗の追悼として書かれたものだが、学生時代の石堂・松山・種村の「三人組」のエピソードが書かれている。「種村はおごり魔・誘い魔であった」(「おごり」に傍点)。東京大学教養学部の集合写真も掲載されていて、石堂、松山、種村のほか、吉田喜重、…

細江英公写真展

銀座のBLDギャラリーで開催されている細江英公写真展の第五期 「知人たちの肖像」(4月11日-4月22日)、加藤郁乎出版記念会の写真の中に種村季弘の姿も見える(手近な出版物だと『澁澤龍彦幻想美術館』(平凡社)の58-59ページに掲載されている)。同展覧会…

書店員に聞く Mの世界

http://book.asahi.com/reviews/column/2012041300006.htmlブック・アサヒ・コムの「書店員に聞く Mの世界」で有隣堂伊勢佐木町本店の高樋純子さんが『ザッヘル=マゾッホの世界』(平凡社ライブラリー)をあげている。「ヨーロッパ文化の深層にまで触れた、…

吉増剛造宛書簡 1970.4.14.

初出:吉増剛造『黄金詩篇 思潮ライブラリー・名著名詩選』(思潮社、2008年7月15日)1970年3月に刊行された同書初版本の献本に対する礼状。この時点で面識はなかったようだ。「私にとってこの詩集は、硬質の言葉の宇宙の朝まだきに、天地創造の輝く意志の光…

奇術師・鈴木清順

初出:「奇想天外ナ遊ビ 鈴木清順 80th Anniversary」(スローラーナー、2003年7月26日発行)ユーロスペースでの特集上映に合わせて制作されたパンフレット。奇術師がカードをまき散らすように「バラバラのままに放り出」された断片として清順映画をとらえた…